平成18年第1問

 

 

 

次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、
正しいものはどれか。

 

 

 

1 契約締結交渉中の一方の当事者が契約交渉を
打ち切ったとしても、契約締結に至っていない
契約準備段階である以上、損害賠償責任が
発生することはない。

 

 

 

解答×契約締結前の交渉段階といえども、
そこには一定の信頼関係があるはずであり、
それが一方的に裏切られれば信義則上の義務に
反するものとして損害賠償義務が発生することも
ありうる。

 

 

 

2 民法第1条第2項が規定する信義誠実の原則
は、契約解釈の際の基準であり、信義誠実の原則
に反しても、権利の行使や義務の履行そのものは
制約を受けない。

 

 

 

解答×信義誠実の原則は契約解釈の際の基準で
あるだけでなく権利の行使や義務の履行
そのものも制約するものである。

 

 

 

3 時効は、一定時間の経過という客観的事実に
よって発生するので、消滅時効の援用が
権利の濫用となることはない。

 

 

 

解答×消滅時効の援用も具体的な事情によっては
権利の濫用となることがある。

 

 

 

4 所有権に基づく妨害排除請求が権利の濫用と
なる場合には、妨害排除請求が認められることは
ない。

 

 

 

解答○所有権に基づく妨害排除請求といえども
行使のあり方によっては権利の濫用とされる
こともある。

 

 

 

「松村のワンポイントレッスン」
宅建試験の受験生にとっては、あまり馴染みのない
部分を問う問題ですが、常識的に考えれば
充分、正解することができると思います。

 

 

そもそも民法という法律は
我々が一般論として正しいと考える
「社会規範」を体系化したものです。

 

 

ですから、たとえ知識として曖昧な部分が
出題されたとしても、慌てることなく
一般論として何が正しいのかという視点から
考えるようにしましょう。

 

 

そうすれば、高い確率で正解にたどり着く
ことができるはずです。

 

 

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