未成年者に関する次の記述のうち、民法の規定及び判例によれば、正しいものは
どれか。

l 父母とまだ意思疎通することができない乳児は、不動産を所有することができない。

解答×父母とまだ意思疎通することができない乳児であっても権利能力はあるのだから不
動産を所有することもできる。
(民法3条1項 私権の享有は、出生に始まる。)

2 営業を許可された未成年者が、その営業のための商品を仕入れる売買契約を有効に締結
するには、父母双方がいる場合、父母のどちらか一方の同意が必要である。

解答×営業を許された未成年者は、その営業に関しては、成年者と同一の行為能力を有す
るものとされている。(民法6条1項)
したがって売買契約を締結するにあたって父母のどちらか一方の同意を得たりする必要は
ない。

3 男は18歳に、女は16歳になれば婚姻することができるが、父母双方がいる場合には、必
ず父母双方の同意が必要である。

解答×民法737条2項より後段が誤り。
民法737条 未成年の子が婚姻をするには、父母の同意を得なければならない。
2 父母の一方が同意しないときは、他の一方の同意だけで足りる。父母の一方が知れな
いとき、死亡したとき、又はその意思を表示することができないときも、同様とする。

4 Aが死亡し、Aの妻Bと嫡出でない未成年の子CとDが相続人となった場合に、CとDの
親権者である母EがCとDを代理してBとの間で遺産分割協議を行っても、有効な追認がな
い限り無効である。

解答〇 民法826条2項により正しい。
民法826条 親権を行う父又は母とその子との利益が相反する行為については、親権を行う
者は、その子のために特別代理人を選任することを家庭裁判所に請求しなければならない。
2 親権を行う者が数人の子に対して親権を行う場合において、その一人と他の子との利益
が相反する行為については、親権を行う者は、その一方のために特別代理人を選任するこ
とを家庭裁判所に請求しなければならない。