不法行為による損害賠償に関する次の記述のうち、
民法の規定及び判例によれば、誤っているものは
どれか。

 

1 不法行為による損害賠償の支払債務は、催告を
待たず、損害発生と同時に遅滞に陥るので、その時
以降完済に至るまでの遅延損害金を支払わなければ
ならない。

 

解答○正しい。損害発生と同時に遅滞に陥る
とする方が被害者の保護に適するからである。

 

2 不法行為によって名誉を毀損された者の
慰謝料請求権は、被害者が生前に請求の意思を表明
しなかった場合でも、相続の対象となる。

 

解答○不法行為による慰謝料請求権は特に意思表示
などなくても損害が生ずれば当然に発生するもの
である。
そして相続人は被相続人に属した一切の権利義務を
承継するのであるから本肢のような結論になる。

 

3 加害者数人が、共同不法行為として民法第719条
により各自連帯して損害賠償の責任を負う場合、
その1人に対する履行の請求は、他の加害者に
対してはその効力を有しない。

 

解答○共同不法行為の加害者が被害者に対して負う
損害賠償債務は不真性連帯債務とされる。
不真正連帯債務で債務者の一人に生じた事由は弁済、
代物弁済、供託、相殺を除いて他の債務者に効力が
及ばない。
したがって共同不法行為の加害者の一人に対して
なされた履行の請求は、他の加害者に対しては
効力が及ばない。

 

4 不法行為による損害賠償の請求権の消滅時効の
期間は、権利を行使することができることとなった
時から10年である。

 

解答×不法行為に基づく損害賠償請求権は、被害者
またはその法定代理人が損害及び加害者を知った時
から3年間行使しなければ時効消滅します。
さらに、被害者またはその法定代理人が損害及び
加害者を知らなくても不法行為の時から20年が
経過すれば損害賠償請求権は消滅します。
(除斥期間)

 

 

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