AB間の土地売買契約中の履行遅滞の賠償額の
予定の条項によって、AがBに対して、
損害賠償請求をする場合に関する次の記述の
うち、民法の規定及び判例によれば、誤って
いるのはどれか。

 

1 賠償請求を受けたBは、自己の履行遅滞に
ついて、帰責事由のないことを主張・立証
すれば、免責される。

 

解答○
本肢のとおり。
履行遅滞の責任を問うには債務者に帰責事由が
あることが必要だからである。
なお、選択肢3が明らかに誤りであるため、
「金銭債務についての損害賠償については、
債務者は、不可抗力をもって抗弁とすることが
できない。 」という規定については考慮
しない。

 

 

 

2 Bが、Aの過失を立証して、過失相殺の
主張をしたとき、裁判所は損害額の算定に
その過失を斟酌することができる。

 

解答○
債務の不履行に関して債権者に過失があった
ときは、裁判所は、これを考慮して、
損害賠償の責任及びその額を定める。
損害賠償額の予定があっても裁判所は
過失相殺はできる。

 

 

3 裁判所は、賠償額の予定の合意が、
暴利行為として公序良俗違反となる場合でも、
賠償額の減額をすることができない。

 

解答×
公の秩序又は善良の風俗に反する事項を目的
とする法律行為は、無効である。
したがって裁判所は、賠償額の減額をする
ことができる。

 

 

4 Aは、賠償請求に際して、Bの履行遅滞
があったことを主張・立証すれば足り、損害
の発生や損害額の主張・立証をする必要は
ない。

 

解答○
本肢のとおり。

 

 

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