Aの被用者Bと、Cの被用者Dが、A及びCの
事業の執行につき、共同してEに対し不法行為
をし、A、B、C及びDが、Eに対し損害賠償
を負担した場合に関する次の記述は、民法の
規定及び判例によれば、誤っているものは
どれか。

 

1 Aは、Eに対するBとDの加害割合が
6対4である場合は、Eの損害全額の賠償請求
に対して、損害の6割に相当する金額について
賠償の支払をする責任を負う。

 

解答×
数人が共同の不法行為によって他人に損害を
加えたときは、加害割合に関係なく各自が連帯
してその損害全額を賠償する責任を負う。
であればその使用者の損害賠償責任の範囲も
当然、損害全額となる。

 

2 Aが、自己の負担部分を超えて、Eに対し
損害を賠償したときは、その超える部分につき、
Cに対し、Cの負担部分の限度で求償することが
できる。

 

解答○

加害者の複数の使用者が使用者責任を負う場合に
おいて、使用者の一方は、自己の負担部分を
超えて損害を賠償したときは、その超える部分に
つき、使用者の他方に対し、その負担部分の
限度で、求償することができる。

 

 

3 Aは、Eに対し損害賠償債務を負担した
ことに基づき損害を被った場合は、損害の公平な
分担という見地から信義則上相当
と認められる限度において、Bに対し、損害の
賠償又は求償の請求をすることができる。

 

解答○
使用者が、業務上、被用者の惹起した加害行為に
より、直接損害を被り、かつ、第三者に対する
損害賠償義務を履行したことに基づき損害を
被った場合において、使用者は、信義則上、相当
と認められる限度において、被用者に対し、
損害の賠償又は求償の請求をすることができる。

 

 

4 Dが、自己の負担部分を超えて、Eに対し
損害を賠償したときは、その超える部分につき、
Aに対し、Aの負担部分の限度で求償することが
できる。

 

解答○
被用者と第三者との共同不法行為により他人に
損害を加えた場合において、第三者が自己と
被用者との過失割合に従つて定められるべき自己
の負担部分を超えて被害者に損害を賠償した
ときは、第三者は、被用者の負担部分について
使用者に対し求償することができる。

 

 

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